日曜大工、DIY

2017年7月17日 (月)

中綴じの冊子づくり

 中綴じの文庫版サイズで小冊子を作りたいと思っていた。その原稿がちっともできないので、とりあえず試しに「江南漢詩集」というのを作ってみた。
 本文は、中国江南に関する漢詩の原文と読み下し文に簡単な注釈がついただけのもので、ハガキサイズで全20頁。A5用紙裏表5枚分。
 中綴じ用の印刷は、前に「自家製本1 印刷」で書いたように、ワードでつくったものをPDFに変換して印刷した。
 ワードでそのまま印刷した方がきれいなのだが、横書きで左から開くのが標準仕様なので、縦書き右から開きをどう印刷するのかよくわからない。やっているうちに裏表で上下がひっくり返って印刷されて出てきたときは驚いた。手動で紙を入れ替えての両面印刷ならできるようだが、いちいち面倒なので結局今回もPDFで印刷した。
 印刷するときは、まず「プロパティ」で用紙を「A5」に設定しておく。それから「小冊子」「両面で印刷」で、綴じ方「右」に注意。

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 印刷された本文に厚めの紙で表紙をつける。写真用光沢紙が余っていたので使ってみた。

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 二つ折りにした中身を表紙でくるんで、頁の真ん中で綴じるのが中綴じ。ホチキスで綴じればすぐできる。しかし普通のホチキスでは見開いた本の真ん中まで届かないが、最近、中綴じのできる便利なホチキスが発売されている。

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 針の向きが九十度変わるのだ。

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 こうやって本文をはさめば、真ん中の折れ目に沿って針を打ち込むことができる。
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 「マックス MAX ホチキス ホッチキス タテヨコ ホッチくる 15枚とじ ブルー HD-10V/B」。これで468円。なかなかのすぐれものだ。
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実際に綴じる時は、背中の方から打つ。こうすれば針の先が本の中に隠れて、表に出てこない。

 これでできあがりだから、印刷さえできれば簡単なもの。表紙を別の紙にしなければもっと簡単にできる。

 

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 今回も両面印刷中に、プリンターから二枚くっついて排出されることがあって苦労した。もう少し上級のプリンターに買い換えないとだめだろうか。

 「江南漢詩集」の中身が気になった方のために。(たいしたものではありません)

 「Konan_Kanshi.pdf」をダウンロード


   

 

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2017年2月 2日 (木)

自家製本5 年賀状

 製本を習っていたときには年賀状の製本もやった。
 下はその頃つくったもので、大きさがちがうのは作り方が違うからである。

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 年賀状は直接穴を開けて綴じるわけにはいかない。用紙が厚いから端をとめてもそのままでは開けにくいし、せっかくの年賀状の一部が隠れてしまう。補助手段が必要になる。
 左はまずハガキを二枚ずつ見開きの状態で真ん中を和紙でつなぎ、それを4枚で一つの折り丁にしてから普通に糸綴じしたもの。折り丁にしたときのハガキの順番を考えてつなぐ必要がある。
 ハガキが厚いせいかそれとも綴じ方が悪いのか、ちょっと開きが悪い。

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 右の大きい方は、製本教室で教えてもらったもので、不要のハガキを1㎝の幅に切ったものを年賀状とつないで足にする。そしてその足に穴を開けて四つ目綴じにしたもの。

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 これだと十分に開く。

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 しかしどちらもハガキに和紙を貼る手間があって面倒なので、もう十年以上も年賀状は束にして段ボールに入れたままだった。
 久しぶりに自家製本をやってみたついでに、また年賀状もやってみることにした。

 今回は和紙のつなぎを省いて背中を糊でくっつける無線綴じにする。現在の出版はこれが主流で、糸綴じの単行本はほとんど貴重品扱いだ。

 年賀状を自分の好きな順番に並べて、同じ大きさの扉をつける。

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 さらにA4の用紙を二つ折りにして、ハガキの大きさに切りそろえたものを見返しとして表裏に加える。 

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 小口をよくつき揃えて、クリップなどで固定して背に糊を厚く塗る。
  製本用の糊を使ったが、ホットメルト糊をグルーガンで塗ってもいい。ボンドでもかまわない。
 このとき背に、糸綴じのときのような切れ目を入れてもいい。(→自家製本2 綴じ)単行本などはたいてい切れ目が入っている。切れ目に糊がたまって接合の強度が増す。

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 背に寒冷紗、花布(はなぎれ)をつけ、さらにハトロン紙でつくったクータを貼る。
  インターネットを見ると、寒冷紗のかわりにティッシュを貼ってもいけるらしい。ガムテープで貼ってしまうという例もあったが、さすがにそれは美観的におすすめしかねる。

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 表紙をつけるのは前回の自家製本4 表紙2と同じ。あとは背に題箋を貼ってできあがり。

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 糊なので、あまり力を入れて開くと背が割れそうだが、頻繁に見るものでもなし、製本しないと困るほど年賀状がくるわけでもない。ただこうするとなんとなく片付いた気がするので、これでいいことにする。


   

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2017年1月26日 (木)

自家製本4 表紙2

 手作り製本については、自家製本1 印刷自家製本2 綴じ自家製本3 表紙に書いたが、このときは表紙は簡単なものですませた。最近ボール紙を布でくるんだ表紙をつくったので、あらためてその作り方を書いておく。

 本の中身は2011年のスイス旅行の記録である。ブログをまとめて付録も入れたら260頁にもなってしまい、印刷するのも面倒でずっと放っておいた。いいかげん片づけようとやってみたが、わが家の安物インクジェット・プリンタではやっぱり印刷するだけでかなり時間がかかった。
 綴じて背固めまでは前に書いたものと同じ。綴じるとやはり厚い。今回は背のはじに花ぎれ(花布)をつけた。これはただの飾りである。

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 板ボール紙を表紙用のクロスでくるんで表紙をつくる。
 板ボールの厚さは2ミリ。これも紙の目にあわせて切らないと変な反り方をするが、今回も経費優先で目は無視した。先生ごめんなさい。
 表紙用のクロスは、布に薄い紙で裏打ちをしたもの。製本材料の店で買える。自分の好きな布に和紙で裏張りをしてもいい。
 綴じあがったものの大きさにあわせて、板ボールとクロスを切る。

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 このとき気をつけるのは、本の厚みは、背側ではなく、小口側の厚さを測ること。これに表紙2枚の厚さを加えることで、完成したとき背と小口側が同じ厚さになる。

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 板ボールの位置を決めるとき、まず切ったクロスの左端に背ボールを置き、その右側のクロスを二つ折りにして、折り線に背ボールの右端を合わせる。こうすると簡単にクロスの中心に貼れる。まわりの15mmは折り込んでしまうのでだいたいでいい。背ボールと平ボールの間はゲージ(厚さ9ミリの角棒)をあてて正確にとる。このときゲージの上辺を背ボールに合わせ、それに背ボールを合わせて置くことで高さがそろう。
 クロスを内側に折り込むときには押さえ紙(糊がしみこまないもの)をあてて天地からくるみ、隅を処理して、小口側をくるむ。

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 できた表紙で本をくるむ。

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 背ボールと溝に濃いボンドを塗り、まず背ボールをしっかりつける。三方のチリを揃える。

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 暖めておいたコテで溝を押さえてくっつける。作業中の写真はないが、左手で本の小口側をしっかりつかみ、左手は机の外、本の右側を机ののせ、右手でコテをしっかり押さえる。コテは少し斜めに。力を入れるがぎゅうぎゅうこすると布が切れてしまうので注意。乾くまで表紙を広く開けないこと。(開けても90度まで)

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 このあと見返しに糊を入れて本文とくっつけるのは、自家製本3 表紙に書いたとおり。
 重しをして一晩乾かしたらできあがり。

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Dscf5891t 背には題箋を貼り付けた。これで本棚にたてても中身がわかる。
 表紙にも貼ろうかと思ったが、とりあえずシンプル・イズ・ベストということにしておく。
 本文には家電量販店で購入した、富士フイルムのインクジェットプリンター用両面上質普通紙仕上げ「画彩(かっさい)」という用紙を使った。
 中身は軽いが、重くて厚い本ができた。不出来な部分は数々あるが、ともかく仕上がった。
  三冊並べてみると、なんとなくそれらしく見えるではないか。

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2016年9月 8日 (木)

自家製本3 表紙

背固め
 表紙をつける前に、背の補強のため、背に寒冷紗(かんれいしゃ)を貼る。寒冷紗というのは木綿を粗く織ったもの。背に直接ボンドをつけ、そこに貼る。

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 さらにそこへクータを貼る。クータ(あるいはクーター)というのはクラフト紙を背幅に合わせて筒状にしたものである。封筒のように空間があることで、本の開閉を阻害せずに本文と表紙の接続を補強する。もとは何語であるのか、どういう意味なのかはわからない。
 不要の封筒を利用した。
 なお、このとき必要に応じて花ぎれしおり紐もつける。
 花ぎれ(花布)というのは、背の天と地に貼る装飾用の布ぎれである。単行本の背中に見え赤や青などの布きれのこと。
 ここでは花ぎれはつけないが、しおり紐はつけた。

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表紙
 さていよいよ表紙である。本格的にはボール紙を布でくるんだ表紙をつけるが、今回は簡易製本で、レザックという、官公庁の報告書などに使われる、厚めの紙一枚の表紙にした。くるみ表紙は、また今度やってみようと思っているので、そのとき報告することにする。
 レザックを
     縦 中身高さ+6mm(上下3mmずつ大きくする)
   横  中身の幅×2+中身の厚さ+6mm に切る。
 表紙の真ん中に中身の幅分の折り目を入れる。
 次が表紙で中身をくるんで、表紙と見返しを貼り付ける「見返し糊入れ」の工程。

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 見返しの間に敷き紙を入れて、
1 帯麻の下に糊、
2 寒冷紗の上から糊、
3 放射状に見返し全面に糊――手早く、塗り残しのないように
4 敷き紙をとって10秒間プレス――プレス機はないので上から手で押さえる。
5 開いて、はみ出した糊を拭き取る。
6 再度軽いプレス――辞書のような大きい重い本を何冊ものせて半日おく。

 これで、後から題箋を貼ればできあがり。表紙にいろんなデザインを考えるのもいいけれど、今回は実用一点張り。背にも貼っておくと後で便利。

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 ともかく格好だけはできた。

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    表紙・裏表紙          見返し        


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        扉                 奥付

 糸綴じにすると本のノドまでちゃんと開く。
 折り丁の真ん中の頁(8頁、24頁、40頁…)を開くと、綴じた糸が見える。

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 この糸がピンと張っていないと見苦しい。技量がわかってしまう。プロに見ていただけるようなものではない。

 できばえはともかく、久しぶりの糸綴じだったが、思い出しながらなんとかできた。ひとまずよしとしておこう。

  

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2016年9月 5日 (月)

自家製本2 綴じ

目引き
 印刷できた7つの組(=7つの折り丁)を糸で綴じる前に針が通る穴を開ける。折り丁を揃えて、袋になった背のほうを糸鋸で4か所切る。まず上から1cm、下から1.5cmの2点に印をつけ、その間を3分割した2点にも印をつける。
Photo
 上から1cm、下から1,5cmというのは、これからの作業中、背を見るだけで上下がわかるようにするための目印なので、そう厳密でなくてもいい。3等分もだいたいでかまわない。
 切り込みの深さは、真ん中の4枚目の紙まできちんと針が通る穴があくところまで。
 開いて、ちゃんと穴が開いているか、確認する。
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 さてこれを針と糸で綴じるのだが、このとき折り丁同士を背でつなぐ芯として、帯麻(おびあさ)というものを使う。平麻(ひらあさ)ともいう。帯状の麻の繊維である。1㎝くらいの幅にして丸めて使う。
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 これを適当な長さに切り、机の端にセロテープで貼る。折り丁の真ん中の二つの切れ目の位置に合わせる。
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 綴じ方の説明はむずかしい。わたしが習った製本工房リーブルの「豆本のつくり方」という説明書から図を転載させていただく。
 端の穴から入って中の穴から出たら、帯麻を抱いて同じ穴に戻り、折り丁の内側を通って次の穴へ行く。
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 こうやって順番に折り丁を綴じていく。
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 綴じ終わり。帯麻の芯は切れ目の中に食い込んでいる。帯麻は穴から1~2 ㎝残して切る。
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 綴じ終わった折り丁に、少し厚めのA4用紙を二つ折りにして見返しとして貼る。
 この状態になっても、綴じ目の間隔が上下で違うので、本の上下がわかる。
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 本当はここで、小口の三辺をきれいに切りそろえる「化粧断ち」をするのだが、ちゃんとした裁断機がないので、それはやらない。素人が下手にカッターナイフなどでやろうとすると、かえって見苦しくなる。何度か失敗した。小口が多少不揃いでも気にしないことにする。
 次はこれに表紙をつける。
 
 

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2016年9月 1日 (木)

自家製本1 印刷

 ブログに書いた今年の東北旅行記をまとめて製本することにした。といっても大量につくろうというわけではない。自分用の分と一緒に旅行に行った友人にあげる分だけあればいいので、自宅のインクジェットプリンターで印刷して、簡単安あがりの手作り製本をするだけだ。
 後でちょっと内容を確認したくなったときなど、パソコンを立ち上げて該当頁をさがすのは結構おっくうなもので、けっこう時間もかかったりする。紙にしておくのが一番簡単で確実だ。パソコンが壊れたおかげで消失してしまった記録や写真だってずいぶんある。
 その昔手作り製本をちょっとだけ習ったことがあるが、やり方を学習しただけで、技術として身につけたわけでわない。今回手順確認のため当時のノートを見ても、よくわからないところがままある。そこで今後のためにも、実際にやってみて、制作方法をメモしておくことにした。
 製本のプロの人びとがこのブログを読むことはないと思うが、もしあったとしても、素人の自家用なので、多少の間違いは大目に見ていただくよう、あらかじめお願いしておく。

紙の目
 まず最初に大目に見ていただかないと行けないのは、今回は「紙の目」をまったく無視した、ということ。これだけで、大目に見るどころか読むのをやめる人もいらっしゃるだろうが、やむをえない。
 紙を漉くときに繊維が一定方向に並ぶので、紙には一定方向の流れ目がある。紙を丸めるときに、丸めやすい方向と丸めにくい方向があるが、丸めやすい方向に平行に流れているのが紙の目である。
 紙の長辺に平行に紙の目が流れているのを縦目(T目)、短辺に平行に流れているのを横目(Y目)と呼ぶ。紙の目に沿った方向に裂くと裂きやすい、折りやすい。紙の反り方も目によって決まる、などの性質がある。
 だからできあがったときの紙の目を考えて、印刷する用紙も、見返し用紙も、表紙の芯になるボール紙も選ばなければならない。本が縦長のサイズなら、その頁が縦目になるようしなければならない。この方が開きやすいし、変な反りや、紙が波をうつのも避けられる。
 製本を習ったときに、紙の目の重要性はしつこく教えられた。糊のつけすぎをもったいないと言う先生が、目を合わせるためなら、素人目には紙がムダになるのも辞さない。1枚の紙から、寸法だけでいけば必要なサイズが2枚取れるとしても、目が合ってなければ1枚しかとらない。目が違っているのはプロの沽券にかかわることらしい。

 それでも無視したのは簡便性と経済的理由による。
 現在一般に安く出回っているA4上質紙はだいたい縦目になっており、A4二つ折りにすると横目になってしまうが、横目のA4用紙を探すのはめんどくさいし、おそらくかなり高くつく。
 今回使用したインクジェット用両面印刷用紙は家電量販店で買ったもので、これの横目用紙など市販されていない。見返し用紙も表紙も、ありあわせのものあるいはできるだけ手近で手に入るものですませたい。
 簡易に記録をまとめておこうというだけで、手工芸品をつくろうというわけではない。多少不細工なのはあきらめる。プロの人びとには申しわけないが、そういう趣旨なのでご理解いただきたい。

文書の作成
 まずブログのデータをワード文書に変換する。
 本当はわたしとしては縦書きの方が読みやすいが、もとが横書きなので縦に変換するとレイアウトの変更が大変だ。そのまま横書きでいいことにするが、1頁の大きさはA5にする。標準はA4だが、この大きさは字がいっぱいという感じになって、あまり好きじゃない。もっと読みやすい一頁がA5の大きさにする。
 もとの文章をワードにコピするだけだと写真がうまく頁に収まらないとか、余計な空間ができるとか、レイアウトを調整しなくてはいけない。これはA4の場合も同じで、最低限の労力はかけないとしょうがない。
 A4の用紙に両面印刷すると1枚で4頁とれる。空白頁も含めて4の倍数にしておけば紙のムダがない。あれこれ調整したら108頁になった。
 108頁だとA4用紙27枚、家庭用のホチキスでは綴じられない。さらにひと手間かけて糸綴じにすることに決める。

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印刷
 最近の無線綴じの本がどうなっているのか知らないが、昔ならった話はこうだった。
 印刷会社が印刷するときには、まず大きな紙(全紙)に表裏で16頁分を印刷し、それを折って裁断して綴じる。だから16頁の倍数なら紙のムダが出ないので、本をつくるときには16頁が基本単位になっている。16の倍数になるように全体を編集する。
 これにならって、A4に両面印刷で4頁、これが4枚の16頁分を1単位として綴じることにする。

Photo だから上図のように印刷しないといけないことになる。1頁の隣に16頁、その裏が2頁と15頁というわけだ。
 ワードでどうやってこのように印刷するか。
 実はこれがよくわからない。
 ワードで中綴じ両面印刷用の設定はできるのだが、どういうわけか指定頁印刷ができない。やりたいのは、1~16頁を4枚の紙の両面に上図のように印刷して、次は17~32頁を同様に印刷して、さらに33~48頁…ということだが、これができない。全頁が印刷対象となって、108頁なら1頁と108頁が隣り合って印刷されてしまう。たしかに中綴じすれば本になるが、この厚さは困る。どこか設定を変えればできるのかもしれないのだが、わからないで困っていた。
 ところがあるとき、これがPDFならできることに気づいた。ワードのファイルをPDFに変換してやるだけいい。
 PDFにして「印刷」で
 「ページサイズ処理」→「小冊子」→「両面で印刷」、
 これで「ページ指定」をしてやれば、必要な範囲だけを上図のように印刷できる。

Photo
 これで目論見どおり、
 1~16、17~32、33~48、49~64、65~80、81~96、97~108
の七つの組(折り丁)ができた。最後の組だけ用紙は3枚である。

Dscf5054t          印刷後4枚ずつ折ったもの。(最後の一組は3枚)

 印刷のときは、プリンターで紙が重なって出てこないか注意する必要がある。裏表があわないとちゃんと製本できない。うっかりしていると相当の紙をムダにしたうえ、印刷をやり直すことになる。
 次はこれを糸で綴じる。

 

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2016年8月25日 (木)

メモ帳がいっぱい

 さてこれはなんでしょう。

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 カードかなにかのように見えますが、これはみんな、わたしが作ったメモ帳です。
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 パソコンを使ってあれこれ印刷していると、どうしても印刷ミスが出てしまいます。必要あって印刷したいろんな資料も、ある程度期間がたつと不要になってきます。そのまま捨ててしまえばいいのですが、裏が白いともったいなくてなかなか捨てられません。それでメモ用紙にしています。
 メモをして用済みになったものでも、余白が大きいとなかなか捨てられません。それでA4の用紙を8分の1のA7にカッターナイフで裁断します。これくらいになれば一度使ったら惜しげなく捨てられます。

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 8分の1だから1枚が8枚のメモ用紙になります。A4用紙35枚を裁断してみたら、厚さ4mmぐらいだったものが26mmぐらいになりました。枚数は当然280枚になります。

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 あまり厚いと使いづらいので、7~8mmぐらいの厚さで一方の端を糊付けして、表紙をつけます。糊は、以前買った製本用の糊を使っていますが、木工用ボンドでも他の糊でもかまいません。書いたら剥がしていくので、軽くついているくらいの方が使いやすいのです。

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 表紙は、不要になった雑紙やパンフレット、チラシなどから、きれいな写真や絵を切り取って使います。ちょっと厚めのものがいい。
 下の写真はボッティチェリ展のパンフレットです。隣はボール紙を表紙用のサイズに切り抜いたもの。

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 ボール紙をあてがって、ちょうどいい構図のところで切り抜きます。
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 これで表紙と中身のメモ用紙が揃いました。その他に薄いボール紙をA7に切って、裏表紙というか、台紙にします。

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 端を糊付けしたメモ用紙を表紙と台紙の間にさらに糊付けします。ここがうまくつかなかったり、後で割れてしまうこともありますが、そう気にすることはありません。割れたらまたくっつければいい。どうせ剥がしてしまうものです。

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 これでできあがりです。
 やってみると、この枠内に図柄をきれいにおさめて切り取るのがけっこう面白くて、たくさん作りました。
 今でも、展覧会のチラシなど、行くつもりがなくても、これは使えると思うとついついもらってきてしまいます。

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 大きな絵柄をおさめるためにA6のメモ帳も作ってみました。ボッティチェリとモネです。

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 たくさん作ったので活用しなければと、厚手のボール紙にメモ帳と短いボールペンをセットしたものも作ってみました。ボール紙に封筒状にした紙を貼り付けて、メモ帳の台紙が差し込めるようにしてあります。

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 電話のそばとか、あちこち置いてみました。これは安いボールペンなのでポタ漏れするのが弱点です。

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 これで邪魔な使用済み上質紙は片付いたものの、今度はメモ帳が余って置き場所に困っています。雑に作った裏紙のメモ帳ですから他人にあげるわけにもいきません。いらないメモ帳の再利用法を考える前に、せっせとメモをする習慣をつけることにしましょう。

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2009年10月 6日 (火)

『夜明け前』を軽く読む 2

 今日は伊勢佐木町の有隣堂まで行って、表紙用にレザックという紙を買ってきました。あまり気に入ったものではありませんでしたが、ともかく作ってしまわないと本が読めません。

 昨日作った、扉つきの中身の上に二つ折りにした見返し紙を貼ります。下の写真の空色の紙がそれです。

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 その見返し紙の上に表紙を貼ります。下の紺色の紙です。一枚で表も裏もカバーします。
 普通は見返し紙一面にべったり糊をつけて貼りますが、そうすると表紙が固くなってしまいます。ソフトカバーにするため、ノドの部分にだけ糊をつけて貼ることにしました。

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 これで乾いたら四分冊のできあがりです。ついでに背中にタイトルを書いた紙も貼りました。こんな感じです。多少不揃いなところはありますが、実用には十分です。

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 函に入れて、もとの状態と比較してみました。

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 重さは四冊で919グラムですから、もとの937グラムからたいして減っていませんが、一冊平均230グラムぐらいになりましたから、持ち運びには問題ありません。

 さて、これでようやく『夜明け前』を軽くすることができました。あとはちゃんと最後まで読み通せるかどうかです。
 ともかく明日からがんばることにします。

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2009年10月 5日 (月)

『夜明け前』を軽く読む

 タイトルを見ると、藤村の『夜明け前』をサラッと読んだ話のように聞こえるでしょうが、ちがいます。「『夜明け前』を読む前に」にしようかとも思ったんですが、これも事前に勉強しようという話に聞こえてしまいます。
 カテゴリーを見てください。「日曜大工、DIY」に分類してあります。

 読書会酣(たけなわ)の11月の課題が『夜明け前』です。長編なので、そろそろ読み始めないと間に合いません。しかもこの本は若い頃に何度か挑戦したけれど、いつも途中で投げ出してしまいました。気合いを入れて、今回読みきらないと、もう一生読まずに終わることになりそうなので、なんとかしたいと思っています。
 しかし、この本は重い。
 筑摩書房『現代日本文學大系 島崎藤村集(二)』(昭和48年5刷)。これに『夜明け前』第一部・第二部全篇がおさめられています。
 菊判534頁、函込1078グラム、函なしで937グラム。寝ながら読んだり、持ち歩いて電車の中で読んだりするのはちょっと辛いところです。

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 それで、思いきってこの本をバラして、文庫本と同じ第一部上下、第二部上下の四冊に分けることにしました。
 それならはじめから文庫で読めば、と言われそうですが 最近、できるだけ「旧仮名で書かれたものは旧仮名で」読もうと思っているのです。今『夜明け前』が出ている新潮文庫も岩波文庫も、ずいぶん前から新字新仮名になってしまっています。
 こわれかけでもいいから安い旧字旧仮名の本がないかと探していたのですが、『夜明け前』は長編なので文学全集にもあまり収録されておらず、すぐには間に合いません。この筑摩の全集は、漢字は新字ですが、仮名は旧仮名のままなので、これで読むことにして、持ち運びに便利なようバラすことにしました。

 でも「『夜明け前』をバラす」のタイトルでは、ちょっと物騒だし、藤村のスキャンダルを告発しているようにも聞こえます。「『夜明け前』を軽く読む」とした次第です。

 いよいよ取りかかります。製本のしっかりした、まだきれいな本なので、最初に見返しを扉からはがして、表紙と中身を分離させるときには、ちょっと胸が痛みました。

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 しかしこうなると、もう取り返しはつきません。

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 中身を立ててみると、こんな感じです。ごらんのとおり、いくつかの折り丁に分かれていて、糸で綴じられていました。この時代の本はもう糸をつかわないで、接着剤だけになっていると思いこんでいたので、ちゃんと綴じの確認をしないまま、いきなりバラしてしまったことを少しだけ後悔。

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 でもここまで来れば前進あるのみ。これを、第一部上・下、第二部上・下の四つに分けます。

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 折り丁の境目で一部・二部、上・下が分かれているわけではありませんから、状況に応じて折り丁を切り、切った頁は、ノドのところに糊をつけて所属する部の折り丁にくっつけます。
 そして、ちょっと凝って、扉をコピーしたものに「第一部 下」などのタイトルを入れ、二冊目以降の扉として貼り付けてみました。

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 ここで、本来なら綴じ直すところですが、まだ綴じはしっかりしており、糊で固めておけば当分大丈夫そうなので、あとは簡単に、見返しと柔らかい表紙を貼り付けてすませることにします。しかし、表紙に使えそうな紙が三冊分しかありませんでした。表紙がバラバラというのも気に入らないので、明日買いに行くことにして、今日の作業はここまで。

 そもそも早く読むためにはじめたことなのに、これではいつになったら読み始められるのか。
 こんなことをしてる間に、少しでも読んだらどうだ、という声が聞こえてきそうです。

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2009年8月 5日 (水)

本棚を作る 5

本棚を実際に作る(続き)

4 経費の計算

 前回お金のことを書くのを忘れていました。本棚一つあたりいくらぐらいかかったか、計算してみます。

・ラワン合板(18mm厚)  @2,480円×3枚÷2= 3,720円
・背板用合板(2.5mm厚)   @418円×3枚÷2=  627円
・木口テープ(18mm幅)
  50mで3,750円のものを使用。本棚ひとつで約10.2m必要なので
                  3,750×10.2/50=  765円
・水性ニス
  ワシン0.7リットル、1,550円のものを、本棚一つで、3分の2から4分の3くらいつかうので、4分の3として
                     1,550×3/4≒  1163円
・コーススレッドネジ、ダボ、サンドペーパー
  どうでしょう、多めに見て                500円
・ホームセンターの板カット代
  これは合板3枚で二十数カットになるので、@50円として
                              600円
     ─────────────────────────
                           合計 7,375円

 ニス塗り用のハケとか道具の損料もありますが、だいたい、ひとつ7,500円ぐらいでできたことになります。
 シナベニヤのようないい合板や、いい塗料を選択すれば、経費はもっとかかりますが、よりいいものが作れると思います。
 参考までに報告しておきます。

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